手描きアニメの中で、水や煙、炎や頭髪の動きなど、自然現象を表現することは非常に困難です。一方で 3DCGのフォトリアリズムを追求する場合には、物理シミュレーションの援用と実写との合成などによって、ある程度の成功を収めています。しかし、アニメの場合には演出としての要求と、表示される映像の抽象度も高いため、まったく別のアプローチが必要となります。また物理シミュレーションを援用するにしても、物理パラメータによって制御することは、物理の専門家以外の人間にとって現実的ではありません。
こうした問題点を解決し、アニメ表現にマッチした新しい表現ツール群を開発する必要があります。これらを総称して、私たちは「トゥーンシミュレーター」と呼ぶことにします。
技術課題
- 煙、炎、水、頭髪の動きなどの自然現象を物理シミュレーションベースでアニメ調にリアルタイム生成する手法の開発
- 剛体や柔軟物体などのアニメーション作成ツールの開発。特に、キーフレーム作成機能に準じた、アニメ制作向け物理指向動作制御方法の開発
- 直感的入力インタフェースを具備したモデリング・レンダリング・アニメーションの一貫制作システムの構築
研究ファイル
- "Latent Doodle Space" 手書き線画の学習モデル (2006.9)
- 表情筋制約モデルを用いた少数の制御点による表情合成(2006.9)
- アニメ映像から頭髪アニメーション作成 (2006.7)
- 演出可能な弾性体アニメーション (2005.7)
- アニメ風ヘアスタイルのインタラクティブ生成 (2005.6)
- アニメ調の頭髪のアニメーション (2005.2)


